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2020.12.17

化粧品通販

化粧品のネット販売で稼ぎたい!はじめ方と成功の秘訣

化粧品のネット販売で稼ぎたい!はじめ方と成功の秘訣

インターネットの普及に伴い、化粧品などの日用品の買い物もインターネットで済ませるという人も増えてきました。

そこで、化粧品のネット販売をはじめたい、成功させたいと思っている人を対象に、化粧品のネット販売のはじめ方と成功の秘訣を解説します。

化粧品ならではの注意点や安定した収益を上げやすい定期購入サービスについてもまとめています。人気の化粧品ネットショップをつくり上げるためにはどうすればいいのか見ていきましょう。


化粧品のネット販売では薬機法の勉強が必須!

化粧品のネット販売をはじめる際は薬機法の勉強が必須です。

薬機法とは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の通称です。以前は薬事法として知られていましたが、平成26年に薬機法に改正されました。薬機法には医薬品・医薬部外品・化粧品について定義されています。

化粧品は「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つことが目的とされる物(以下略)」と定義されています。 化粧品は肌に直接塗るものなので、安全性を確保するためにさまざまな規制やルールが薬機法で決められています

化粧品の販売についても細かいルールが決まっているので、何も勉強せずに化粧品のネット販売をはじめてしまうと、知らず知らずのうちに法律違反をしてしまう可能性があります。たとえば、化粧品の広告は保健衛生上の観点から表現が制限されます。

化粧品は医薬品と明確に区別されているので、医薬品のような効能効果を記載したりほのめかしたりすることは禁止されています。また、消費者に誤解を与えるような誇大広告も禁止されています。化粧品を製造せず販売だけ行う場合でもさまざまなルールがあるので、化粧品のネット販売では薬機法の勉強が必須です。

令和2年に日本化粧品工業連合会より化粧品等の適正広告基準の改正する法律が公布されました。最新の情報や動向は公的機関のサイトを確認するなどし、適時チェックしましょう。

取得が必要ない場合も?化粧品のネット販売で必要な許可

化粧品販売のネットショップを開業するには、化粧品製造販売業許可が必要です。もし医薬部外品も販売する場合は、医薬部外品製造販売業許可が必要です。

医薬部外品とは、体に対しての有効作用が緩やかな物のことです。薬用化粧品などが当てはまります。

化粧品や医薬部外品の製造販売業が許可されるには、総括製造販売責任者を配置し、製造業者を管理監督して製造品質を管理することが求められます。総括製造販売責任者は、薬剤師の資格を持っていることや薬学・化学の専門課程を修了したこと、業務従事経験などの要件があります。

また、化粧品を発売したあとも、安全管理責任者と連携し販売した製品の安全性について継続して情報収集・分析・評価することが必要です。

もし安全性に問題が生じた場合は、厚生労働省に報告し、適切な対応をとらなければなりません。安全性が重視される化粧品は売りっぱなしにするのではなく、販売したあとの安全性まで製造販売業者が責任を持つことを求められています。

ただし、化粧品製造販売業許可を持っている会社から商品を仕入れれば、販売会社は化粧品製造販売業許可や医薬部外品製造販売業許可を取る必要はありません。

たとえば、化粧品製品販売業許可を持っている国内の化粧品メーカー・問屋から仕入れて販売するだけなら許可は入りません。
ただし、販売だけを行うという前提で許可が不要になっているので、仕入れた化粧品を加工(開封して詰め替えたりなど)してはいけません。

海外化粧品の場合は、化粧品製品販売業許可を持っている問屋・輸入販売会社から仕入れれば許可は不要ですが、自分で直接輸入して販売する場合は許可が必要となります。

化粧品ネット販売の成功の秘訣1.ペルソナ設定

化粧品のネット販売を成功させる秘訣として、ペルソナの設定を徹底することも重要です。

ペルソナとは仮面という意味ですが、販売促進やマーケティングの場では、顧客の典型例を指します。つまり、販売する化粧品を購入するのはどのような人かを具体的に設定することが大切です。

ペルソナを設定することで、漠然とした顧客というイメージから生身の人間として身近に感じられ、より具体的な戦略が浮かびやすくなります

化粧品といっても20代の若い世代から40代以上まで、必要とする化粧品のタイプは違います。さっぱりした使用感、ニキビ対策などの化粧品なら20代、シワや乾燥などの年齢肌を対象とした商品なら40代、50代などが対象になります。

たとえば、ペルソナを「20代後半の女性、収入は少ないが美容には気を遣いたいと思っている。流行のものに敏感。肌トラブルはないが30代に向けて対策する必要があると感じている」と設定すると、広告のモデルはペルソナと同年代の20代後半の女性を起用し、お手頃な価格設定で30代に向けて早めのシミ・くすみ対策ができるような商品を取り扱うのが適しています。

また「40代の専業主婦で経済的には比較的余裕がある。子どもは中学生で手が離れつつあり、最近はシワやたるみに悩んでいる。加齢に伴う体型変化も気になっている」というペルソナを設定すると、多少高価でもシワやたるみに特化した化粧品や、スペシャルケアができるパックなどが適しています。

このように、ペルソナやターゲット層をしっかり設定したうえで取り扱う商品や広告の仕方を決めると良いでしょう。

化粧品ネット販売の成功の秘訣2.有益な情報の発信

化粧品のネット販売を成功させる秘訣として、販売する化粧品の正しい使い方やプラスアルファの情報を発信し続けることも重要です。

化粧品に関する付加情報、化粧品の使い方の基本や応用方法、肌を健やかに保つための秘訣など、お肌をきれいにするための情報をSNSやブログを使って発信し続けましょう。
また、 売上アップにはコツがある!ネットショップの集客方法とは?で紹介しているとおり、SNSやブログや広告の活用ポイントがあります。活用ポイントを抑えながら情報発信を行うことをおすすめします。 そのときも、初めに設定したペルソナを意識した情報発信をしましょう。

たとえば、前述の20代後半女性のペルソナに向けた情報発信をする場合、30代に多いお肌トラブルとその予防法や、話題のスーパーフードや日本初上陸のデザートなどを掲載します。

40代の専業主婦のペルソナでは、たるみやシワを改善するマッサージや顔の筋肉のトレーニング方法、家事の合間にできるエクササイズなどを掲載します。

情報発信をきっかけにサイトに誘導できれば、最初は購入するつもりでなくとも目に入った新商品の注文につながるかもしれません。

消費者にとって有益な情報を発信し続けることで、消費者の心をつかみます。
情報発信に力を入れたいけれど日々の決済処理や発送などで時間や人手が足りないという場合は、機械的に処理できる部分は通販システムやツールなどの力を借りて作業効率を上げ、空いた時間を有益な情報発信やペルソナに向けた販売促進の活動に充てましょう

化粧品ネット販売の成功の秘訣3.定期購入サービス

化粧品のネット販売を成功させる秘訣として、定期購入サービスをおすすめします。

定期購入サービスとは、定期的に商品を注文できるサービスでありリピーター獲得につながります。
特に化粧水や乳液、クリーム、洗顔料などの基礎化粧品は、女性なら毎日使用する消耗品であり定期的に購入する必要があるので、定期購入サービスを導入すれば安定した売上を見込めます。

化粧品の販売を成功させるには、リピーターを獲得して定期購入を習慣化してもらう必要があります。 基礎化粧品は一度気に入って使い始めてもらえば、年齢などによって合わなくなるまで長いあいだ定期購入してもらえる可能性があります


定期購入サービスは、化粧品のような一定期間でなくなってしまう消耗品と相性が良いです。 定期購入の間隔がお客様によってまちまちだと管理も煩雑ですが、定期購入の管理をしてくれる通販システムもあるので、定期購入の注文数が増えてきたら導入を検討するのも良いでしょう。

通販システムにはネットショップを運営するための多くの機能がありますが全ての通販システムに定期購入の機能があるわけではありません。 業務のしやすさを左右する!カートシステムを選ぶポイントとは?で紹介していますので、適切なカートシステムを導入することも重要といえるでしょう。

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